2021.09.18 若手育成
朝倉椀チャレンジ始動!
近年の著しい漆器職人の高齢化に危機感を感じた当店店主が、若手育成を兼ねた「朝倉椀チャレンジ ー 戦国時代のお椀を当時の作り方で作ってみたい!」プロジェクトを開始しました。
【プロジェクトの展望・ビジョン】
今日、漆器に限らず伝統工芸一般に足りないものは、需要よりもむしろ供給サイドの人材だと思っています。伝統工芸の未来を切り開いて行くのは若い職人さんや作家さんたちです。
予測できないこれからの社会にどのようにモノづくりが関わってゆけるかを考え、判断してゆくのも若い方々しかありえません。展望もビジョンも彼らの内に芽生えるものを大事にするべき時代です。
今回、私たちは約500年の時を遡ることで、機械にたよらないお椀づくりを体験します。
実は現代では手仕事と言いながら多くの仕事を機械でこなすようになっています。機械は効率性を重視します。それによって早くて正確な作業が誰にでも可能となるように進化してきました。つまり職人として熟練を必要とする身体性はこれからもどんどん失われていくと思われます。
だからこそ未来を担う若手職人が本当の手仕事のお椀づくりを体験することの意義は小さくありません。この体験が、モノづくりに迷った時に立ち戻ることのできる原点となり、新たな展望やビジョンの礎となることを期待しています。
【プロジェクト概要】
戦国大名・朝倉氏の城下町として栄えた越前一乗谷は越前漆器の産地である河和田地区の隣にあります。
この地で出土したお椀を、一切機械に頼らず当時の職人が行っていた方法で再現してみようという挑戦が「朝倉椀チャレンジ」です。
若い職人候補やそうでない方達4名が参加してくれました。
伝来品、出土品ともに歴史的な文化財の複製品を製作することは珍しいことではありません。
しかし、当時の製作環境や製作技術そのものを再現し、体験していこうという取り組みは珍しいのではないでしょうか。
ハードルも高いですが、その分やりがいのあるチャレンジではないかと感じています。
どんどん便利になっていく社会の中で、これからも漆器製作の環境はどんどん変化していくはずです。
未来のものづくりを担う若い職人たちが、自分たちの足元の漆器づくりの歴史を遡って、不便な時代の漆器づくりを経験してみることは、かけがえのない財産になると確信しています。
※このプロジェクトは、福井県にて「クラウドファンディング型ふるさと納税」の対象事業として認定されました。